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成熟産業にこそ、イノベーションの価値がある。
熊本県山鹿市の工務店を25歳の若さで引き継いだ代表瀬口。建築という成熟産業に足を踏み入れて感じたのは、イノベーションの余地が多く残されているということだった。
経験を持ったベテラン―ひいては「人」に依存する労働集約型の企業は、日本に多く存在している。労働人口が減少し続けているなかで「生き残るために今こそイノベーションが必要だ」と声高にいわれているが、日本企業がイノベーションに成功し爆発的な成長を遂げた話はあまり耳にしない。
ましてや地方で成熟産業を営む中小企業においては、イノベーションなど遠い世界の話である。
「地方で工務店なんてオワコン?いやいや、これはチャンスなんです」。
創業者だった父の死をきっかけに後を継ぎ、旧態依然とした成熟産業である住宅業界に足を踏み入れた瀬口。旧態依然な状態であることは、裏を返せばそれだけイノベーションを起こすチャンスがあること。そう捉えた瀬口は、カテゴリ別住宅サイトの制作運営・YouTubeチャンネルの開設・有名ブランドとのコラボレーション住宅の建築・3Dプリンターでの家づくりなど一風変わったデジタル戦略を行った。さまざまなアイデアを形にして即事業化することで、数々のイノベーションを成し遂げたのである。
本書では瀬口が父から受け継いだ小さな地方工務店を、いかにしてPER40倍の東証上場の最先端企業に生まれ変わらせたのか、その取り組みをまとめている。成熟産業でいかにしてイノベーションを起こすか、日々悩み奮闘している方にとって、経営のヒントとなる一冊である。
著者プロフィール
瀬口 力
1973年熊本県出身。熊本大学大学院在学中の1999年に有限会社瀬口工務店(現・株式会社Lib Work)を営んでいた父親が死去。後を継ぐため同社に入社し、代表取締役に就任する。顧客が家をイメージしやすいようCGやVRなどの最新技術を住宅営業に取り入れるほか、有名ブランドとコラボしたサービスの提供など圧倒的な顧客目線での経営に従事。また女性の少ない住宅業界で女性が成長の主戦力として活躍する環境づくり等に取り組み、2014年には「平成25年度ダイバーシティ経営企業100選」(経済産業大臣表彰)に選出された。
本書のご紹介-contents
第1章 住宅業界に革命を起こす
第2章 家ではなく暮らしを売る
第3章 旧態依然とした業界だからこそイノベーションのチャンスあり
第4章 住宅×テクノロジーで未来を創る
第5章 革新的な経営戦略で住宅業界のプラットフォーマーを目指す
第1章
住宅業界に革命を起こす
25歳という若さで亡き父の会社を引き継いだ瀬口。会社を引き継いで彼がまず行ったのは、「企業理念を決めること」だった—。Lib Workの原点が詰まった第1章。
第2章
家ではなく暮らしを売る
インターネット黎明期に瀬口自らが立ち上げたホームページ。これがLib Workの得意とするデジタル集客の先駆けだった。「家ではなく暮らしを売る」というLib Work独自の集客スタイルをつかむ第2章。
第3章
旧態依然とした業界だからこそ、イノベーションのチャンスあり
「iPhoneのような家をつくりたい」という思いから2度目の社名変更を経て、次のステップは東証上場。しかし、上場までに前途多難な道が続く。数々の逆境の中、いかにして東証上場、オープンイノベーションを成し遂げたかに迫る第3章。
第4章
住宅×テクノロジーで未来を創る
住宅プランのサブスクモデル構築や、3Dプリンターへの挑戦など、顧客志向に徹することで住宅業界の伝統を打ち破るLib Work。イノベーションを生む方程式の答えを握る第4章。
第5章
革新的な経営戦略で住宅業界のプラットフォーマーを目指す
1999年に社長に就任して24年、4人でスタートした会社は現在、従業員数300人という大きな組織へと成長した。ナレッジの共有やデジタルツールの活用を経て組織の統率を図り、さらに将来を見据える瀬口。Lib Workの核となる「7バリュー」の考え方とは―?住宅メーカーではなく「暮らしのプラットフォーマー」を目指すLib Workの姿を描く第5章。
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